鹿角シャンデリアを全国へ
鹿角シャンデリアを知る
DEER HORN SMITH'S 森井氏のいる北海道帯広の工房を訪ねてから、もうすぐ3年が経過しようとしています。そこからヨコハマジャンクションをディアホーンスミス 正規取扱代理店にしてもらったりと、より深く濃い時間を共有させてもらっています。
知れば知るほど鹿角シャンデリアの素晴らしさをヒシヒシと感じています。
そんな鹿角シャンデリアがどの様にして出来上がるのか、少しでも多くの方々に知ってもらいたくブログにしました。
長い構想の上、誕生した鹿角シャンデリア
1930年代に活躍したカウボーイファニチャーの巨匠『トーマス=モールスワース』の世界観に惚れ込み、彼の代表作である『ディアホーンシャンデリア』を森井氏の活動拠点である北海道で蘇らせたいという強い信念から鹿角シャンデリアは誕生したのです。
構想・設計に7年の歳月を費やし、北海道だからこそ手に入るエゾシカの角を用い、オールハンドメイドで鹿角シャンデリアを完成させました。
大自然の恩恵を受ける///
まずは、メインの素材であるエゾシカの角を買い付けるところから始まります。
年に一度、狩猟期間が終わったころに、車で約2~3日かけて付き合いのあるハンターから1年分の鹿角を買い付けます。もちろん、森井氏自ら足を運び、自らの目で厳選していきます。
買い付けた角を工房へ運び、1本1本シャンデリアに使用できるか再度チェックし、角に残った皮や肉、毛などを除去していきます。
この作業は、パワーとコツが必要となり下手すると大けがをする可能性もあります。なので熟練の技が必要になります。
他では真似できない存在感
サイズ・灯式に合わせたシャンデリアの基礎を架台(がだい)と言います。
架台に合う鹿角の大きさや形を吟味しながら組み上げていきます。
1台のシャンデリアに用いる角の本数は25本~30本、これはエゾシカ12~15頭に相当します。
LED電球を取り付ける立ち上げ部分も鹿角を全て手作業でカットし配線が通る様に加工していきます。
シャンデリアの雰囲気に似合わない配線をコーティングして目立たなくします。鹿角を留めている架台のネジもコーティングし、その上から鹿角の柄に合わせてハンドペイントするこだわり様。
そして何度も点灯試験を繰り返し、最後にDEER HORN SMITH'S のロゴが入ったレザーパッチを取り付けて完成。
考えられない手間と時間をかけ、全てハンドメイドにこだわるからこそ、他では真似できない唯一無二のシャンデリアへと仕上がります。
森井氏曰く
『私たちは、この自然界の恵みをいかにそのまま伝えられるか、敬意と真心を持って鹿の声を聞き、丹念に組み上げていくだけなんです。』
空間を優しい光に包み込む鹿角シャンデリアの灯り。
自然界の声に耳を澄ませてみてはいかがでしょうか?
それでは、また。
YOKOHAMA JUNCTION 河合