大自然の恩恵を受けて

毎日のインスタチェックをしていると、DEER HORN SMITM'Sのリールが流れてきた。

いつもとは雰囲気の違う画像に目が止まる。

大量の鹿角の前に、屈強な男3人が満面の笑みで立っている。

『これは!??』

と思い直ぐにDEER HORN SMITM'S森井氏に連絡をしたところ、シャンデリアやフロアランプに使う鹿角やディアスカルを仕入れに行ったときのリールだった。

これは勉強するチャンスだと思い、詳しく聞いてブログにすることを決めた。


鹿角を求めて

北海道帯広の工房から釧路まで車で走りその日は釧路で一泊。

翌日、車で2時間走った所にこの場所がある。

同じ道内なのに、1泊しないと行きつかない事に北海道の大きさと仕入れの大変さを感じた。

北海道の狩猟期間は10/1~翌年1/31までだが、増加傾向のエゾシカは計画に基づいて延長される場合があるらしい。今年は2/末までだったらしい。

期間が終えハントしサイズ別でまとめられたエゾシカの角を、森井氏自ら厳選し1年分の鹿角を買い付ける。

森井氏は一般男性の中でも大きな方だと思うが、その森井氏を比べてもこの大きさ!

それが頭に付いているエゾシカの姿を想像しても迫力が伝わってくる。

上の画像の下に映っているのが何かお分かりになるだろうか?

これはエゾシカの頭蓋骨。スカルオブジェの材料だ。

どう処理をするのか聞いた。

まず、一斗缶に7~8割水をはる。それを下から直接火にかけて、沸騰した湯の中にエゾシカの頭をそのまま入れ、一晩かけて焚き上げる。

翌朝、鎮火した一斗缶から頭を取り出し、残った皮や毛を高速洗浄機で綺麗に落としていくそうだ。

それでも少し毛などが残る為、DEER HORN SMITM'Sが完璧に仕上げた後スカルオブジェが完成する。

この作業は非常に手間がかかる為、10件の仕入れ先の中でも3件しかやれないそうだ。

それだけ当店が取り扱っているスカルオブジェに希少性があることが学べて良かった。

今回仕入れた鹿角は約500本。全部で10件のハンターから年間約1.500本の鹿角を仕入れる。

1本1本を自らの目で見て厳選し、全てをハンドメイドで仕上がげるからこそ、自然の迫力がダイレクトに伝わる素晴らしいシャンデリアやランプへと昇華していくのだ。