M-64カーゴパンツを5年はき込んだら
ど~も、店長の河合です。
今回は当店でも取り扱っている『フランス軍M-64カーゴパンツ』を5年はき込んだ私物を見て、改めてM-64の魅力を知っていただきたくブログにしました。
まずは簡単にM-64のことを
フランス軍不屈の名作M-47カーゴパンツの後継モデルとして、1964年フランス空軍によって生まれたM-64カーゴパンツ。
太めのシルエットのM-47とうって変わり、ゆとりのある腰周りから裾にかけてテーパードしているシルエットが特徴的です。
戦闘機を操縦するとき邪魔にならないシルエットになっていたり、コックピット内で物が落ちないようポケットは全てボタン式になっているのも空軍ならではの工夫の1つです。
理屈抜きの素材の良さ
M-64カーゴパンツには、サテン300と呼ばれる光沢のある少し肉厚なコットンが採用されています。はき込んでいくと光沢が落ち着いてきて表面が毛羽立つ独特な経年変化があらわれます。
ジーンズのような分かりやすいアタリは出ませんが、全体的に少し色褪せが出て、ヴィンテージらしい顔つきに育っていきます。
私はパンツをはいた後必ず洗濯します。
このM-64も年中はき続けて毎回洗濯していますが、傷や破れもないことから約60年前の生地がいかに素晴らしいかということが証明されています。
質実剛健の秘密はほかにも
なぜこんなに丈夫なのか。。。
それは素材の良さだけではないのです。
パンツを裏返すとわかりますが、傷みやすい股・裾の裏に補強用の布があてられています。
歩くという動作でどうしても摩擦が激しい股下。
パンツの中で特に傷みやすい場所ですが、私のパンツは全く傷や破れはありません。
そして裾も傷みやすい場所の1つ。
当時の軍人たちはブーツインして着用することが多かった為裾は二重構造になっています。
裾が絞れるようにドローコードが付いていますので、コンバースなどのローテクスニーカーと合わせても地面と接着しないので擦り切れていません。
そしてなんといってもファッション大国フランスの縫製技術の高さ。
アメリカにはアメリカの良さがあるので比較するのは変ですが、並べてみると差はあきらかです。
だれが作っても速く、同じクオリティで作れるアメリカに対して、小さな町工場の職人が集まって「紳士服とはこうだ!」と腕を振るった差。
どちらかに甲乙つけるのはナンセンスですが、私はこの繊細さに魅了された1人なのです。
それでは、また。
YOKOHAMA JUNCTION
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